きせつの はざま

あしもとの はる
あおぞらの ふゆ
くうきの ゆるむ
きせつの はざま



冬の間に広がった
モノトーンの世界が綻んで
色の世界がちらちらと
顔を覗かす季節の狭間。

膨らみ始めた色々な
蕾が艶やかになるまでの
寒い季節の終わり口。

王宮と飛行機春一番が雲散らし、
青い空の覗く中、
あおられながら飛行機が、
王宮の上を飛び越えて。
国立美術館とスケートリンク美術館の広場では、
飾られた絵画から抜け出した、
跳ね橋のかかるリンクの上で、
ホッケーパックを打ち興じ。
Canal_Cruise小春日和にゆらゆらと、
船で運河に漕ぎ出せば、
絵になる前の白い橋、
跳ねたり閉じたりせわしなく。

そんな世界を撮り貯めて、
壁一面に飾りたい、
春待ち焦がれる
季節の狭間


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