1883年にガウディが建築を請け負った時、「こりゃー300年はかかるね」と言われていたサグラダ・ファミリアですが、今では大幅に工期が短縮されて、2026年のガウディ没後100年には完成する見込みだそうです。
ざっくり工期が半分に短縮された理由は、お金…も勿論あると思いますが、現代の建築技術が使われるようになったのも大きいと思います。
最初の写真を見てもわかるとおり、完全に現代の建築現場です。「これ、サグラダ・ファミリアなんだよ」って言われないと、ふつうのビルの建築現場にしか見えませんね。
下から見上げるサグラダ・ファミリアは、これまた神々しいまでの建築現場です。
何本ものクレーンが、工期短縮のためにせわしなく行き来しています。
北側のファザードを見ると、現代の建築技術が惜しげもなく投入されているのがよくわかります。完全に鉄筋コンクリートですね。
古い教会や建築ばかり見ていると、教会は煉瓦積みだったり石積みだったりで建てられているという先入観が先に立って、なんだか少し違和感を覚えたりもします。
でもよくよく考えてみると、いつの時代でも大きな教会建築や築城にはその時代の最新技術が投入されているのだから、この建築現場で現代の最新技術が使われていても何もおかしくないんだな、と思ったりもします。
日本でも、由緒ある神社は昔ながらの技法や材料にこだわる一方、近所の八幡さまは鉄筋コンクリートだったりするように、いろんな在り方があるのかな、と。