昼と夜、サグラダ・ファミリアの外観を堪能した御一行。
いよいよ次はその内部へ足を踏み入れていきます。
外から見上げるサグラダ・ファミリアは、圧倒的な高さでその存在をバルセロナの街中に誇示していたわけですが、中の広さもやはり圧巻。
何しろまずは、高い天井。
これまでヨーロッパ各地のいろいろな教会を巡ってきましたが、ここまで天井の高い教会は無かったのではないかと思います。
さすが近代になって設計された教会だけあります。
いろいろな古い教会を巡ってきたので、どうも教会と聞くと古い時代の建築物を思い浮かべるのですが、尖塔の高さ170メートルのサグラダ・ファミリアの着工は1882年。高さ324メートルのパリのエッフェル塔もほぼ同時期の1887年に着工していることを考えると、サグラダ・ファミリアも近代の技術力をつぎ込んで設計された教会だということがわかります。
まぁ、パリ万博に間に合わせるため突貫工事で2年2ヶ月で建てちゃったエッフェル塔に比べて、こちらは300年かかると言われてましたけどね。それは技術とはまた別のお話・・・ということで。
柱の造形といい、配色といい、バルセロナの街の中で見てきたガウディのアパートを十分感じさせる、モダンな雰囲気を漂わせています。
まだ建て始めて130年で、古い教会のような煤けた感じがないのも、モダンな雰囲気を漂わせるのに一役買っているのかもしれません。
さて、あと500年後にここを訪れる人たちは、今モダンだと思っているこの教会を、一体どのように感じるんでしょうね。
柱の造形や、そのものの配色だけではなく、ステンドグラスから差し込む光も、この祈りの空間のすばらしさを引き立てています。
ある場所では床や壁に彩りを添え、また別の場所では近代的な金属光沢を美しく染める。
サグラダ・ファミリアの内部は、そんな素晴らしい祈りの空間でした。