カティーサーク

紅茶を運ぶ
東から 西へ
大航海時代の
快速帆船



さて、2月の初めにロンドン市内を観光してきたました。
前回友人たちと回れなかった場所を重点的に見て参りました。

それにしても、2月のロンドンはしとしとと雨の降るあいにくのお天気・・・
やっぱり冬のロンドンは観光向きじゃない気がしますですハイ・・・

この日まず訪れたのは、グリニッジ(Greenwich)の街です。
皆さん、ご存じですよね、グリニッジ。
子午線の街、そしてグリニッジ標準時の基点ですね。

大航海時代とグリニッジ標準時は切っても切れない関係があるのですが、今日はまず、大航海時代の帆船から。
グリニッジ天文台近くの駅を出て、テムズ川の方向に歩いていくと、大きな帆船が見えてきます。


CuttySark大航海時代に中国と英国の間で紅茶を運んだ快速帆船、カティーサーク号(Cutty Sark)です。

19世紀に、中国で摘まれた紅茶を新鮮なまま英国に届けるため、速度を競った帆船で、この船は喜望峰を経由して、122日で中国と英国を結んだそうです。
こうしてみると、スピードが出そうな細長い形なのがよくわかりますね。

狭い港の中で取り回しの効かない細長い形状にできたのは、やはり19世紀の産業革命で蒸気タグボートが生まれたからだそうです。
そして、実はカティーサークはあまり活躍する期間は長くなかったそうですが、それも、同時期に作られたスエズ運河を帆船が通れなかったからだそうで、こうしてみると歴史はいろいろなところで繋がっているんだな、と、しみじみ思います。


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