オランダ観光、というと、有名なのは一面のチューリップ畑と風車小屋だと思うのですが、これまでどちらにも触れずに、とうとう年をまたいでしまいました。
たきです。こんにちは。
夏の旅行で、ようやくそのうちの一つ、世界遺産のキンデルダイク(Kinderdijk)へ行ってきました。
オランダの風車は、低湿地帯から水を汲み上げ、運河へ逃がすために作られました。
国土のほとんどが平野で遮るものがなく、強い風が年中吹いているオランダならではの動力源です。
ですが、イギリスの産業革命以降、この風車も蒸気機関や近代的エンジンに置き換わり、数がどんどん減っていきました。
日本で、観光地に行かないと水車小屋が見られないのと、まぁ同じような感じでしょうか。
そんなわけで、オランダ国内でもこれだけの数の風車小屋を一度に見られるのは、ここだけになってしまったそうです。
国が変わっても、実用品がより便利なものに置き換わっていくのは同じですね。
夏の夕焼け空の下、緩やかに流れる運河の水面に、風車のシルエットが静かに浮かびます。
チューリップが咲き誇る頃、もう一度来てみたいと思います。