ゆきんこ

あさ めがさめると
そこは まっしろな
ゆきの くに



初雪の季節になりました。
この日は朝から晩まで、しんしんと降り続けました。

庭の外灯も、かわいい雪の帽子でちょっと、おめかし。


ベンチには純白のふかふかクッション。

ちょっとお尻が冷えちゃいそうです。


テーブルいっぱいのまっ白いケーキは、厚さ6センチ。

この後も降りしきるパウダーが重なって、どんどん厚くなっていきました。


雨樋から流れる雪解け水は、排水溝に吸い込まれる前に、きらきらのガラスに変身します。


・・・などと、かわいい言葉で現実逃避している場合ではありません。

この凍った道を運転して、研究所にたどり着かなくてはいけません。
生まれて初めての雪道運転・・・
でもその前に、遠くに見えてるあの愛車の、窓の雪かきをしなくっちゃいけません。
朝の気温はマイナス2度。無防備に作業を始めたその手が、かじかんでいきます。


雪の降った後の週末。

お天気だったのでちょっとドライブ。

氷の道を、ツルツル滑りながら、楽しいドライブ。
ナビに表示があるからって、ほんとうに道があるとは、かぎらない。
誰も通らないその道は、厚い雪に覆われて、どれが川やら道さえ知れず。

それはまるで、私の仕事の道のよう。


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