オランダ海軍博物館

青空の先
その砲の先
なにを ねらう



イギリス、フランス、ベルギーと、ヨーロッパ各地を歴訪(笑)した御一行、
ようやくオランダ王国にたどり着きました。

私の家を拠点に、まず向かったのはオランダ北部。
デン・ヘルダー(Den Helder)の、オランダ海軍博物館です。

行き先の選定にシブさが光る、御一行の旅です。


この、黒い塔にいろいろニョキニョキ生えてるコレは、潜水艦の艦橋です。

「潜水艦内部が見学できる!」が、この博物館の魅力!
・・・でも、10月末まで改修のため見学できないという、残念なお知らせ有之候。
「改修が終わったら再履修しておくように」ということでしたが、実はまだ行ってませんごめんなさいふゆのうみはさむいぶるぶる

ともあれ、冷戦時代にソ連の潜水艦に対抗していた、立派な潜水艦の実物です。


さて、気を取り直して御一行、館内を見学します。

オランダは、スペイン、イギリスと並ぶ海軍強国。オランダ東インド会社の時代には、世界の海をまたにかけていました。
そんな海軍の博物館には、東インド会社時代の帆船や、英蘭戦争の記録などなど、いろいろな歴史が展示されていました。
もちろん第二次世界大戦中は、我が大日本帝国軍とも戦闘をして、インドネシアの植民地支配から手を引くことになったこともあります。
なので博物館の中には、ゼロ戦を機銃で撃ち落とす、たいそう大がかりなゲームがあったりします。
撃墜数15を記録した私はもしかして非国民?
いえいえ、オランダ居住許可をもらってますので、許してください(苦笑)。

また、館内を案内してくださる退役軍人さんのなかに、インドネシアで大日本帝国軍の捕虜になった方がいらっしゃいました。
我々が日本人だとわかると、折り目正しい綺麗なお辞儀とともに、ご親切にしていただきました。Dank u wel(ありがとうございます)。


さて、潜水艦には乗れなかったものの、その他の展示品も迫力があって、まったく飽きる暇がありません、御一行。
トロンプ級フリゲート艦デ・ロイテル(De Ruyter)のブリッジ、キャプテンシートに代わるがわる陣取って、冷戦ごっこをしてみたりします。

大きいおともだち、大はしゃぎです(笑)。


そして電波系の私は、巡洋艦の三次元レーダのアンテナに興奮しています。この導波管の太さだと、何バンドでしょうか。

にこにこ。
なんというか軍用品というのは、実用至上主義、使えるならば金に糸目をつけず、技術の粋を集めて、時には力ずくで技術を使いこなして、こんなものを作ってしまうんですね。

主に民生品の開発をしている私からは、想像もつかない世界が広がっていて、勉強になります。


さて。レーダードームから外に出た御一行。

潜水艦には乗れなかったものの、とても楽しい時間を過ごして、次の目的地を目指すのでした。


オランダ海軍博物館」への2件のフィードバック

  1. これわ…どこに導波管があるのでしょうかね。。。うーむ、このサイズ、教科書にも載ってなさそうですね。

    • さすが専門家が反応してる(笑)

      写真で、クネクネ曲がってる奴と、その後ろの棒状の奴が導波管でした。

      導波管の外形だけでも測ってくればよかったですね。
      トロンプ級フリゲート艦F806で検索したんですが、三次元レーダーであること以外、引っかからなかったです。
      (-_;)

      今度再履修したときに、測ってきます?

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