聖堂と島

いろいろな 時代の
影響を受けた
いろいろな 聖堂
いろいろな 風景



雨が降り出すと、突然テンションがダダ下がりすることがある、
お天気屋のタキです。こんにちは。

もちろん本来の意味でのお天気屋でもありますし、
行き先はだいたい流れる雲のように、風まかせ、運まかせです。
ちなみに運はいい方だと思います。

さて。
モン・サン=ミシェルに着くしばらく前から、ちょっと雨がぱらぱら。
カメラをかばいながら門前町を歩いて、いよいよモン・サン=ミシェルに中に入ります。

最初の写真は入り口の門をくぐったところです。
こちらの人はみんな傘を差さないので、レインコートや普通のコートをかぶって雨をしのいでいます。


順路の一番最初にある大聖堂です。

天井が高く、比較的素朴な装飾の、厳かな空間です。

これまで、都市部にある教会をいろいろ見てきたので、それと比べるとこの聖堂はとても素朴です。

権力の象徴ではなく祈りのための空間なんだ、という感じがあります。


そうです。
教会は神に祈りを捧げる場所です。

キリスト教国のジョークで、写真ばかり撮っている日本人を揶揄して

神父:「日本人はもっと道徳心がある民族だと思っていたのに!」
信者:「どうしたの?」
神父:「いいかね?教会は祈りを捧げる所なんだぞ!」

というのがあるんですが・・・

まぁ、カメラのレンズを下に向けると、祈りの空間というよりは、いまや観光地になってしまった聖堂の姿がそこにあります(苦笑)。
今どき、観光地に来る欧米人だってみんな首からカメラをぶら下げていますし、昔のステレオタイプな観光地の日本人像は、すでに日本人だけのものではなくなったんだと思います。思いたい。


前回のブログでモン・サン=ミシェルの建て増しの歴史を紹介しましたが、建て増した時代がいろいろなので、内部の様式もいろいろあります。

こちら、ゴシック様式の礼拝堂です。
やはり以前ロンドンのリバプール駅を紹介した時、駅舎をゴシック様式のようだと書きましたが、雰囲気がよく似ています。


こちらはノルマン様式の礼拝堂です。

ちなみに、私は教会の様式はあんまり詳しくありませんので、間違ってたらゴメンナサイ
(^^;

Google先生には、
いつもお世話になっております。
特に画像検索(笑)

いつも、こういう建築様式に詳しくなると、旅がもっと楽しくなるだろうなーと思うんですが、そのためにはやっぱり時代背景、ヨーロッパの歴史そのものを知らないといけないので、なかなか一朝一夕にはいかないようです。


ステンドグラスも、華美すぎず、素朴な意匠です。


モン・サン=ミシェルの上からイギリス海峡を望みます。

教会内を見学している間に、私の真摯な祈りが通じたようで、雲の切れ間に青い空が覗くようになりました。
もちろん祈りはウソ800%くらいですが、この青空はホンモノです。

前回のブログで、「モン・サン=ミシェルはサン・マロ湾に浮かぶ島の上に・・・」というコメントをいただいたように、モン・サン=ミシェルのある場所は、陸と独立した島になっています。

私が行った時はちょうど引き潮だったので、残念ながら島の周りは干潟になっていて、海にぽつんと浮かぶ孤島という風景は見られませんでした。

さらに、満ち潮の時でも島に渡れるように作った堤防道路が原因で、陸地側も砂が溜まってしまって、やっぱり孤島という雰囲気はなくなっています。
この堤防道路は、砂がこれ以上溜まらないように橋に掛け替えて、2015年にはなくなる予定だそうです。

自然の力で溜まった砂が流されて、孤島の姿が綺麗に見られるようになった頃、また行ってみたいと思います。


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