フランスの小さな村

さて この人物は
誰でしょう

アタック チャンス!



パリの街を思う存分堪能した御一行、次の日はフランスの観光地を巡る日本人バスツアーに参加しました。

久しぶりに、観光バスいっぱいの日本人に囲まれて、ちょっと緊張(笑)
ガイドさんも日本語で説明してくれるので、とても楽チンです。

今回参加したツアーは、フランスの小さな村と、北部の観光名所を訪れるものでした。

そして、最初に訪れたボーモン村(Beaumont en Auge)に、彼の像は静かに佇んでいます。


彼の名は、

ピエール=シモン・ラプラス
(Pierre-Simon Laplace)

18世紀後半に活躍した、自然科学者で、数学者で、物理学者で、天文学者だった人です。
え、知らないって?

一番なじみがあるのは「メートル」でしょうか。
「たきの身長は180センチメートルです」って言うとき使う、あれです。

昔々の18世紀後半に、その1メートルの長さを決める国際度量衡委員会で、
「北極点から赤道までの、地球の表面の距離(子午線弧長)を測って、その1000万分の1の長さを1メートルにしよう」って提案した人です。

なんかすごい人ですね。


ほかになじみ深いものとして、
ラプラス変換(Laplace Transfer)が
ありますね。
このラプラス変換は、物理現象を計算するためのある種の微分・積分が、なんと四則演算で表現できちゃうという、とっても便利な関数変換ですね。

私もラプラス変換には毎日お世話になっています。
ラプラス変換があったから、私みたいなおバカでもエンジニアになれたんだと思います。

もしもラプラス変換がなかったら、今ごろ私はエンジニアをあきらめて、
宮大工になっていたと思います。

本当はラプラス演算子とかにも触れたいですが、それはまたの機会に。
あっちは滅多に使わないし・・・。


さて、一応このツアー、

ノルマンディー地方の大自然と
フランスの小さな村を楽しむ

というのが売り文句。
我々御一行のように、そんな売り文句もノルマンディーの大自然もフランスの街並みも一切すっ飛ばして、バスを降りた瞬間ラプラス先生の銅像目指してまっしぐらな人は、いなかったんであります。

他のツアー参加者とは、明らかに向かう方向が違う気もしましたが(笑)、まあそれはこの御一行メンバーだからこそ。
さてそんなわけで、他の参加者がようやく銅像にたどり着いた頃に、御一行はようやく街並みを散策し始めました。

これまでブログで紹介してきたオランダやその他、どの国の街並みとも違う雰囲気を堪能します。


きっと彼女なんかと来ていたら、

ミテゴラン アレガのるまんでぃーノ
大自然ダヨ

とか言っているんだと思いますが、
もちろんそんな話題になる御一行ではありません。
当然、
「おー、これがノルマンディー上陸作戦の舞台か?。戦車の残骸とかないかな」
という話になるわけであります(笑)。

第二次世界大戦中、フランスを占領したナチス・ドイツを倒すために、イギリス軍が上陸したのがこのノルマンディーでした。
当然ポーモン村もナチス・ドイツに占領されていたわけで、村にあったもう一つの画家の銅像は、大砲を作るために持って行かれちゃったんだそうです。

「でもラプラス先生は持って行けないよねー。ナチスだってV2ロケット作るのにラプラスの理論使ったんだろうし、そんなことしたらバチがあたるよねー」などと、やっぱり変な方面で盛り上がる御一行。


さてさて、そんな御一行を乗せたバス。

次はどこに向かうんでしょうか。


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