オランダで一般的なスーパーの一つに、アルバート・ハイン(Albert Heijn)という名前のスーパーがあります。東京で言うと、西友みたいなものでしょうか。
私の家の近くにも徒歩一分ぐらいの所にあって、仕事が終わってからここに寄って、よく買い物をして帰ります。
午後6時の教会の鐘と共に一斉にシャッターが降りるここ、オランダにあって、奇跡的に夜10時まで営業している、一人暮らしの強い味方。
いや、本当に、ここがなかったら買い物する日は午後5時に仕事上がらなきゃいけなくなりますので、大変ありがたく思っております。
あ、日曜がお休みなのはヨーロッパクオリティ。土曜日中に買い物を済ませておかないと、日曜日は軽く飢えることになります。
さて大変前置きが長くなりましたが、本日の本題は寿司です、スシ、寿司喰いねぇ!
ちなみに本日の題名は、世界的に大ヒットして、さらに映画化された某学園もののシリーズ小説になんて決してあやかってませんし、あまつさえ、アルバートハイン君が謎のお寿司を食べたばっかりにパワーアップして、並みいる敵をばっさばっさ・・・というような冒険譚でもありませんので、あしからず。
ぜんぜん本題に入っていきませんね。これで書いている最中のアルコール度数ゼロ%なんだから、誠にまったく驚くばかり。こんなにゼロ%なのに、メートルばっかり上がっていくとは、これいかに。
あ、いつもは文章書いた後に国語辞典とか漢和辞典とか死語辞典とかでマメに校正作業したりしていますが、今日はリミット解除、フル昭和。意味も不明で、解読不能。
さて、書きたいことは書いたので、ようやく本題に入って行けそうです。まるで本題が書きたくないような言い草ですが、そんなことはありません。
近所のスーパー「アルバート・ハイン(Albert Heijn)」には、写真のような寿司折りが売っています。アルバート・ハインに限らず、結構いろんなところで見かけます、
スシ。
で、こちらに来てから一度も手に取ったことがなかったんですが、パンとかピザとかケーキとかパスタとかの生活にも飽きてきたので、たまにはこういう新鮮な経験は必要だろうと、手に取ってみたわけです、
スシ。
実に2ヶ月ぶりの日本食です、
スシ。
このボリュームで8ユーロ。ピザとクロワッサンなら4ユーロで済むので、倍の値段です、高級品です、
スシ。
2枚目の写真、パッケージのシールには、上から順にオランダ語、ドイツ語、フランス語、英語の4カ国語で、おおむね以下のように書かれています。
サーモン えび あと、すり身
サーモンとえびは良いとして、すり身って何でしょう。ついでに5種類入ってる気がするんですが、あとの2つは何でしょう。
細かいことを気にせずパッケージを開けると、しっかり醤油、わさび、ガリも入っています。
わさびはバリバリの日本語表記で、世界に誇る群馬県産。甘酢生姜は「Product of Japan(日本の製品)」と書いてあるので、きっと日本産。醤油はどこ製かわかりませんが、ちゃんと日本の醤油の味がしました。
そして面白いお箸入りです。
最初「このはし みじかすぎます?」と思ったんですが、木の部分がプラスチックから伸びるんですね、ひょっ、と。
私の1オクターブ以上届いてしまうバカでかい手で持っているので、結構小さく見えますが、そこそこ使えるサイズのお箸です。
いざ、実食!
鮨種はおいしいです。特にこの北海サーモンの、脂ののりきった赤身のとろけるようなおいしさは、日本で食べるマグロの中トロや大トロに匹敵する味ではないかと、多少過大な表現をしてみます。
ちなみに緑色は刻み昆布、巻物の具はかにかま、ですかね?
えびは可もなく不可もなく、すり身は依然、正体不明。
これで酢飯がおいしければ言うこと無いんですが、あのジャポニカ米独特のしっとりした粘り気はなかなか海外で理解されることはなく、海外で「ライス(rice)」と言えばもっぱらピラフや炒飯系のぱさっとした仕上がりになるお米でして、それを炊飯器でスチームド・ライス(steamed rice)にしても、所詮粘りけがないので一粒一粒が独立した仕上がりになるわけで、その粘りけのない酢飯を無理矢理あの形に仕上げるために、圧力をかけて、こう、ぎゅうっ、と。
かくして酢飯はぱりぱり、ぽそぽその若干残念な仕上がりに。
駅前のスシバーは結構まともな寿司を食べさせてくれるんですが、やっぱりスーパーのお総菜に過大な期待をしてはいけないのでしょうか。
アーメン。
oh…いろどりが…食欲をそそらn…
これで8ユーロとは結構高めですね。
しかしサーモンは美味しそう♪
毎度ども?
まぁたしかに緑色はちょーっと「んー」って思いましたが、後はおいしそうでしたよ。
サーモンは本当に美味しいです。サーモンとチーズのサンドイッチとか絶品ですよ