フランスを後にした御一行。
ここで私はちょっと別行動。家に車を取りに帰って、次の日、二人が泊まっているベルギーのブルッヘ(Brugge)で合流します。
ブルッヘは、街が歴史地区として世界遺産登録されている、とても落ち着いた雰囲気の街です。
迎えに行ったホテルも、小さいながらも素晴らしい雰囲気で、一緒に泊まればよかったかな、と、ちょっと後悔。
次に誰かと泊まりに行きたいです。
マルクト広場で腹ごしらえをした御一行は、街で一番高い鐘楼に登ります。
最初の写真はその鐘楼から見下ろす街の展望。
パリの凱旋門から見る風景とも、モン・サン=ミシェルの門前町ともまた違った、情緒ある町並みです。
ちなみにブルッヘのある地域はオランダ語(フラマン語)地域で、建物も何となくオランダの雰囲気に似ています。
私にとっては、さっぱり訳の分からないフランス語地域から、やっぱり訳が分からないけど何となく見慣れたオランダ語地域入って、「あ、帰ってきたな」という気分。
今まで、こういう街の高い建物といえば教会がお城だったので、そのどちらでもない高い鐘楼は、珍しい気がします。
そしてこの鐘楼も、歴史地区とは別に、単独で世界遺産登録されています。
鐘楼のてっぺんにはカリヨン(組み鐘)があって、時間になると美しいメロディを街中に響かせます。
鐘をたたくハンマーは、このでっかいオルゴールのようなもので動かされています。
円筒の上の爪の並びで、メロディを表現しているんですね。
でっかいオルゴールが金属製の腕を弾いて、その動きがワイヤーを通じてハンマーに伝えられて、ハンマーが鐘をたたく。
一つひとつはシンプルですが、それが集まると、技術者心をワクワクさせるような、大仕掛けのからくりになります。